CompressAnimations (アニメーション圧縮) コマンドレット

概要

CompressAnimations (アニメーション圧縮) コマンドレットは、エディタの中で automatic (自動) compression (圧縮) を選択することに等しいですが、あらゆる使用可能なパッケージとアニメーションが対象となります。このコマンドレットは、あらゆる圧縮スキームをさまざまなパラメータで試み、最善のスキームを選択します。許容される誤差閾値を前提にした最小サイズとなる最善スキームを選択します。

操作

このコマンドレットを使用するには、コマンドプロンプトウインドウから、 UnrealEngine3\Binaries ディレクトリに進みます。

シンタックス

シンタックスは次のようになります。

[ゲーム名].exe compressanimations [パラメータ]

パラメータ

CompressAnimations コマンドレットには、コマンドライン パラメータがいくつかあり、それらを指定することによって機能の仕方を決めることができます。

• SKIPCINES - このパラメータを指定すると、Cine という語を含むアニメーションシーケンスをすべて省略します。これは、シネマティックス アニメーションの視覚的な忠実度を保つために役立ちます。

• SKIPLONGANIMS - このパラメータを指定すると、300 を超えるフレームをもつアニメーションシーケンスをすべて省略することによって、処理の速度を上げます。長いアニメーションは処理に時間がかかります。

• RESETCOMPRESSION - このパラメータを指定すると、現在の圧縮を完了しようとするのではなく、始めからアニメーションシーケンスを再圧縮します。これによって、クオリティの基準が満たされるようになります。現在の圧縮は、充分に圧縮することができますが、クオリティ上は有害と見なされます (コマンドレットの誤差閾値の基準によって。また、アニメーションがもともと圧縮されてからコンプレッサに対して行われた可能性のある更新によって)。

• CLEARNOCOMPRESSIONOVERRIDE - このパラメータを指定すると、bDoNotOverrideCompression としてマークされているあらゆるアニメーションシーケンスのフラグがリセットされるとともに、アニメーションはいずれにせよ再圧縮されることになります。

• VERBOSE - このパラメータを指定すると、ログファイルに圧縮状態の詳細を出力します。

• SKIPREADONLY - このパラメータを指定すると、read-only (読み取り専用) としてマークされているパッケージを省略します。これによって、処理が高速化します。読み取り専用のあらゆるファイルを放置して、再圧縮のために望ましいパッケージ (複数可) だけをチェックアウトするためです。

• AUTOCHECKOUTPACKAGES - このパラメータを指定すると、コマンドレットは必要に応じてパッケージを自動的にチェックアウトしようとします。

INI ファイルのプロパティ

BaseEngine.ini config ファイルの [AnimationCompression] カテゴリにはプロパティがいくつかあります。このプロパティによって、一般的なアニメーション圧縮と CompressAnimations コマンドレットの機能の仕方を決定します。

• CompressCommandletVersion - このコマンドレットは、新しいアニメーション (すなわち、この設定値よりも低い数字のバージョンをともなって圧縮されたアニメーション) のみを再圧縮します。この数字をあげると、コマンドレットが あらゆる アニメーションを再圧縮します。

• DefaultCompressionAlgorithm - アニメーションをインポートした際にデフォルトで使用する Compression Scheme (圧縮スキーム) の名前を指定します。

• TranslationCompressionFormat - 上記デフォルトのスキームで使用する、デフォルトの平行移動圧縮形式を指定します。この値は、AnimationCompressionFormat 列挙型変数における形式のインデックスとなります。

• RotationCompressionFormat - 上記デフォルトのスキームで使用する、デフォルトの回転圧縮形式を指定します。この値は、AnimationCompressionFormat 列挙型変数における形式のインデックスとなります。

• AlternativeCompressionThreshold - アニメーションを圧縮する際に使用するデフォルトの誤差許容を指定します。この値を超える誤差をもたらす圧縮方法はすべて拒否します。

• bOnlyCheckForMissingSkeletalMeshes - TRUE の場合は、アニメーションの圧縮を行わず、コンテンツを調べて一致する骨格メッシュが見つかるようにします。これは、ローカルからメッシュ空間にアニメーションデータを再ビルドするために必要となります。

• KeyEndEffectorsMatchName - Bone Name(ボーン名) 配列において一致する名前の配列です。これらのボーンはキーエフェクタと見なされ、これらに生じる誤差を減じるように特別の注意が払われます。デフォルトでは、IK (Inverse Kinematics)、eye (目)、weapon (武器)、hand (手)、attach (アタッチ)、camera (カメラ) になっています。