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Steam

ドキュメントの要約：UnrealEngine3 における Steam Integration の使用法および実装法。

ドキュメント変更ログ：作成者： John Scott

Steam Integration を UnrealEngine3 で使用・実装する方法

Steam クライアントを使用

最初のゲームを取得するには（コンテントサーバーのセットアップ後に）

  • 最新の Steam SDK を取得し、sdk/client/Steam.exe and sdk/client/Steam.cfg をローカルフォールダにコピーします。
    • ライセンスを持っている方は、//depot/UnrealEngine3/Development/External/Steamworks/sdk/client/... からコピーできます。
    • UDKのユーザーは、https://partner.steamgames.com/home で登録、ダウンロードできます。
  • 「steam.cfg」を書き込み可能に設定してから、「SdkContentServerAdrs」の IP をローカルコンテントサーバ実行場所の IP に設定します。
  • 「Steam.exe」を実行します。
  • [My games] (マイゲーム)タブで (当社の場合は「Unreal Development Kit」) を右クリックし、インストールを開始します。
  • インストールが完了したら、右クリックしてゲームを起動します ([Launch game] (ゲームを起動) を選択)。

更新を取得するには (コンテントサーバーのセットアップ後に)

  • アップデートは、Steam クライアントが実行されていれば、自動的に取得されます。
    • ポーリング間隔をスキップするには、Steam クライアントを再起動します。

注意

  • アップデートを取得しても、ローカルコンテントサーバに最新かつ完全な (反復していない) ビルドがあると、クライアントが混乱する原因となります。これを修正するには、ローカルフォルダから「Steam.exe」と「Steam.cfg」以外のファイルをすべて削除してから、やり直してください。
    • この現象は、初期開発中によく発生します。

コンテントツールの使用

GUI を使用する方法と、Steam スクリプトを使用する方法の 2 種類があります。

GUI を使用してソリューション/プロジェクトファイルと共に初期ビルドを作成

  • 発行したいビルドをローカルにコピーします (「C:\Builds\UnrealEngine3」など)。
  • 「//depot/UnrealEngine3/Development/External/Steamworks/sdk/tools/ContentTool.exe」を実行します。
  • [New Solution] (新規ソリューション) ボタンをクリックします。
  • [Next] (進む) をクリックします。
  • ソリューションセクションで [Solution Name] (ソリューション名) (UTGame) を入力し、場所を「C:\SteamGame」に設定します。
  • [Next] (進む)をクリックします。
  • アプリケーションセクションで[Application Name] (アプリケーション名) (GUI には Unreal Development Kit と表示されます) を入力し、[File Delivery] (ファイルデリバリ) を「Loose Files」に、[Application ID] (アプリケーション ID)を「13260」に設定します。
  • [Next] (進む) をクリックします。
  • デポセクションで[Name] (名前)を「UTGame」に、[Type] (種類) を「Content」に、[Project Location] (プロジェクトの場所) を「C:\SteamGame」に、[Depot Location] (デポの場所) を「C:\SteamGame\Depot」に、[Depot ID] (デポID) を「13261」に設定します。
  • [Next] (進む) をクリックします。
  • の右側のリストボックスエントリをクリックして、「C:\Builds\UnrealEngine3」と入力します。
  • [Finish] (終了) をクリックします。プロジェクトに追加できるファイルがリストされるので、[OK] をクリックしてデポと同期します。
  • GUI の左上付近にある [Solution Properties] (ソリューションプロパティ) ボタンをクリックします。([Solution Explorer] (ソリューションエクスプローラ) のテキストの真下にあります。)
  • ツリービューを展開して、[Launch Options] (起動オプション) -> [Label] (ラベル) = [Default] (デフォルト) -> [Command line] (コマンドライン) = 「Unreal Development Kit」と設定します。
  • 右クリックして、コマンドラインを「Binaries\Win32\UDKGame.exe」に変更します。
  • このウィンドウを閉じます。プロンプトが表示されたら保存します。
  • [Build] (ビルド) ツールバーボタンをクリックします (しばらく時間がかかる場合があります)。
  • これで、「C:\SteamGame\Depot」に「13261_0.dat」、「13261_0.blob」、「UTGame.depot」 (すなわち「appid_version.dat」と「appid_version.blob」) が含まれます。
  • [Publish] (公開) メニューにおいて、[Publish to Local Testing Server] (ローカルテストサーバに公開) を選択します。これにより、「13261_0.dat」、「13261_0.blob」、「ContentDescriptionDB.xml」がローカルサーバにコピーされます。
  • コンテンツサーバを実行します。

Steam スクリプトを使用して新規バージョンを作成

  • DOS ボックスを表示させます。
  • Run '//depot/UnrealEngine3/Development/External/Steamworks/sdk/tools/ContentTool.com' /verbose /console /filename '//depot/UnrealEngine3/UDKGame/Build/Steam/SteamMakeVersion.smd'
  • 新規ファイルを「C:\SteamGame\Depot」から「C:\Steam\DepotRoot」にコピーします。
  • 「C:\SteamGame\ContentDescriptionDB.xml」を「C:\Steam\DepotRoot」にコピーします。
  • サーバがアップデートを検出できるよう、いったん停止してから再開します。

メモ

  • アップデートプロセスはビルドシステム内で自動的に実行されます。詳しくは、『//depot/UnrealEngine3/Development/Builder/Scripts/Build/SteamVersion.build』を参照してください。
  • 「.sts」および「.spj」ファイルは、たとえ無難と思われる変更でも問題が発生することがあるため、編集には細心の注意を払ってください。また、関連パスも絶対に変更しないでください。これも問題の原因となります。

Steam コンテンツサーバの実行

コンテンツサーバは以下の 2 種類の方法、つまりコマンドプロンプトから、あるいはサービスとして実行します。

コマンドプロンプトから実行

  • DOSボックスを表示させます。
  • 「//depot/UnrealEngine3/Development/External/Steamworks/sdk/tools/contentserver/contentserver.exe」/verbose /DepotPath「C:\SteamGame\LocalTestServer」を実行します。
  • デバッグの結果が大量に表示されますが、最後の「13261_0」の表示にのみ注意を払ってください。
  • これで、Steam クライアントがこのビルドに接続・ダウンロードできます。

サービスとして実行

  • C:\SteamGame\LocalTestServer を C:\Steam\DepotRoot に移動させます。(ただし、ContentServerCfg.txt を使用してサービスのためのデポのパスを設定していない場合です。下記を参照してください)。
  • DOS ボックスを表示させます。
  • 「//depot/UnrealEngine3/Development/External/Steamworks/sdk/tools/contentserver/contentserver.exe」/installを実行します(これにより、サービスが自動的に開始します)。
  • これで、Steamクライアントがこのビルドに接続・ダウンロードできます。

メモ

  • コンテンツサーバは概してスムーズに機能し、一般的なネットワークでよく見られる問題もシームレスに処理できます。
  • しかし、注目すべき例外が2点あります。
    • コンテンツサーバは新規バージョンを検出*しません*。新規バージョンを登録するには、サービスを再起動する必要があります。
    • サービスとして実行している間は、デポの場所をコマンドラインから設定できません。サービスとして実行している場合は、ContentServer.exe と同じディレクトリ内にある ContentServerCfg.txt というファイルからしか設定できません。そうでない場合は、\Steam\DepotRoot のデフォルト値が使用されます。(パスは、ボリュームのルートからの相対パスです)。このファイルのシンタックスは、「Unreal Engine 3」の .ini ファイルのシンタックスと似ています。そのため、デポの位置をたとえば \Steam\DepotRoot から \LocalContentServer に変更する場合は、ContentServerCfg.txt の中に次の 2 行が含まれる必要があります。

ゲームにおける Steam の使用

ゲームの起動中に Steam クライアントが実行されていれば、あらゆる Steam 機能にアクセスできます。Steam クライアントが実行されていないと、ネットワークレイヤは内部で (根本的に OnlineSubsystemPC の機能が存在する) 一般的なオンラインサブシステムへと後退します。

認証システムはいたって簡単なものです。ゲームを「所有」していないと、サーバ上でプレイすることはできません。ネットワーク接続性を検証するための、ご自身のアプリケーション ID については、Valve までお問い合わせください。「Unreal Development Kit」アプリケーション ID を現在所有しているのは、Epic の従業員に限られています。