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UE3 ホーム > モバイル用ホーム > モバイルプロジェクトを 2011年7月 UDK ベータ版に移植する

モバイルプロジェクトを 2011年7月 UDK ベータ版に移植する


概要


2011年7月 UDK ベータ版において、モバイルプロジェクトを扱う方法に、いくつか重要な変更が加わりました。これらの変更は、以前の版からこの版にアップグレードする際に特別注意を払う必要があります。モバイルプロジェクトをできるだけ容易に移植できるようにするために、これら変更のすべてについてこのページで概説しています。

統合されたワークフロー


2011年7月 UDK ベータ版では、MobileGame および UDKGame のディレクトリ、実行ファイルなどがすべて、単一のコンテンツパスおよびワークフローに統合されました。これによって、異なるプラットフォームにまたがるプロジェクトの開発がかなり容易になります。ただし、既存のプロジェクトが機能するためには、いくらかの変更を加える必要があります。

  • カスタムのコンテンツパッケージを、 MobileGame\Content ディレクトリから UDKGame\Content ディレクトリに移動します。
  • マップを、 MobileGame\Content\Maps から UDKGame\Content\Maps に移動するとともに、拡張子を .udk から .mobile に変更します。
  • MobileGame\Config .ini ファイルにおける変更を、 UDKGame\Config\Mobile .ini ファイルに統合します。具体的には:
    • MobileGame\Config\DefaultEngine.ini -> UDKGame\Config\Mobile\MobileEngine.ini
    • MobileGame\Config\DefaultGame.ini -> UDKGame\Config\Mobile\MobileGame.ini
    • MobileGame\Config\DefaultInput.ini -> UDKGame\Config\Mobile\MobileInput.ini

MobileGame を参照するパッケージについては、既存のマップが通常どおりに機能するように、それらの参照が自動的に修正されます。 モバイルゲームの拡張子をともなったマップは、そのままでも動きますが、統一性を図るために .udk に変更することを推奨します。 新しいマップおよび Save as (別名で保存) を使用して保存されたマップは、明示的に設定されない限り、常に .udk をともなって保存されます。

名前が変更された Gameplay クラス


MobileGameMobilePCMobilePawn の各クラスは、それぞれ SimpleGameSimplePCSimplePawn に名前が変更されました。ご自分のプロジェクトのために作成した gametype クラスまたは PlayerController クラス、Pawn クラスが、直接それらクラスを拡張したものであるか、あるいは、それらクラスを参照するのであるならば、それらの参照をアップグレードすることによって、新たなクラス名を指すようにする必要があります。もしそうしない場合は、プロジェクトをコンパイルする際にエラーが起きます。名前を変更したクラスは、前のクラスの機能をすべて保持するため、いったん参照が更新されると、あらゆるものがこれまでどおりに機能します。

これらのクラスは非常に基本的なものであり、変更を加えないで使用した場合、一人称モードの銃が表示されることがありません。アップグレード時に、カスタムの gametype を利用している場合は、 Default Game Type (デフォルトのゲームタイプ) プロパティ (下記参照)、または、.ini ファイルの設定項目、または、カスタムのスクリプトコードを通じて、マップに必要なゲームタイプが使用されるように、マップを設定する必要があります。

ゲームタイプの指定


マップが使用すべきゲームタイプを指定する新たな方法を利用することができます。World Properties (ワールドプロパティ) の中の Game Type には、マップ毎にゲームタイプをオーバーライドすることができる Default Game Type (デフォルトのゲームタイプ) 設定項目があります。以前、ゲームタイプを指定するには、DefaultGame.ini で設定するか、任意の基準に基づいて手動で変更することができるスクリプトコードを書くかのどちらかしかありませんでした。これらの方法はまだ有効ですが、新しい設定方法を利用すれば、簡単にエディタを通じて直接設定することができます。

なお、ゲームタイプが指定されていない場合は、デフォルトでは、 SimpleGame がデフォルトのゲームタイプとなっています。 SimpleGame によって、マップのプレフィックスに基づいてゲームタイプを選択する機能が加わったため、DM や VCTF などのプレフィックスをもつコンパチブルな UT 形式のマップが、依然として UT ゲームタイプを期待どおりにロードするとともに、.ini ファイル内で指定してマップのために使用するカスタムのマップ プレフィックスが、そのまま機能します。

エディタ内でのプレビュー


エディタ内には、 Emulate Mobile Features (モバイルの機能をエミュレートする) ボタンがツールバーに新たに加わりました。このボタンをトグルする (切り替える) ことによって、モバイルの機能をエミュレートすることができます。すなわち、モバイル上でゲームがどのように見えるかをエディタ内でシミュレートする (大部分はレンダリングを通じて) ことになります。これによって、光源処理作成時およびパッケージの保存時、また、マテリアルの自動平坦化時 (マテリアルにそのオプションがセットされている場合) において、PVRTC 圧縮のような設定も可能になります。ツールバーを使用するか、または、 Always optimize content for mobile (モバイルのためのコンテンツを常に最適化する) コマンドを使用して Preferences (設定) メニューを使用することによって、この機能を有効にしなければ、モバイルデバイス上でプレビューした場合に、見栄えの悪いテクスチャやライトマップに遭遇することになります。その原因は、クッカが、テクスチャを PVRTC に圧縮する際、低クオリティで高速な圧縮方法を使用するためです。

Emulate Mobile Features (モバイルの機能をエミュレートする) を有効にすることによって、エディタのビューポート内で使用されるレンダラが変更されます。

preview_viewport.jpg

さらに、Play In Editor (プレイインエディタ) の機能によって、モバイルの入力、コントロール、レンダリングが使用されるようになります。

mobilepreview.jpg